女心とスパルフランコルシャン、今年も天候がレースの行方を大きく左右した典型的なベルギーGPだった。
最後の数週のドラマチックな事件は、ひとまずハミルトンへの25秒ペナルティという形になったけれど、マクラーレンは上訴するみたいなのでその結論はまだ分からないのかもしれない。
個人的には、ハミルトンがライコネンにポジションを譲ったもののそのままスリップに入り1コーナーでパスした時、「なんかずるくない?!」と思った。
でもこれは完全に感情論。直後にハミルトンがコースアウトした時は「よし!!」と思い、ライコネンが単独クラッシュした瞬間「なんて骨体」と思ったのと同じ種類のもの。僕がハミルトンよりもキミライコネンの方が好きだからに過ぎない。
その感情論を抜いて考えると、今回のハミルトンは『シロ』じゃないかと思う。
インタビューでハミルトンは
彼が僕の前を過ぎ去ってしまうほど待ちたくはなかった。僕らはまだレースをしていたんだからね。彼がアクセルを踏んだことがわかったから、これでOKだろう、問題ない、って思って僕もゆっくりアクセルを踏んだんだ。
と語っている。
確かに、ショートカットによって得たポジションは、ライコネンがアクセルを踏むのを確認してから自分も踏むということで確実に『譲って』いる。一瞬でもライコネンが前に出たということで、さっきのショートカットはチャラ。
「譲る」行為から「レーシングを再開する」行為までの切り替えが『早すぎる』とえいば早すぎるかもしれないが、早すぎるのか、ちょうどいいのか、遅すぎるのかという判断は一体何を基準にするのか。毎回コースも違うしその事件が起こるコーナーも違う。
今のようなルールである以上、このような審議の経緯に、当事者ドライバーのキャラクター、人間性、人気度からくるF1界全体の感情論や、その後のチャンピオンシップをよりエキサイティングなものにするという政治的意図が介入しうる可能性は否定できないと思う。
その後ライコネンがクラッシュせずに首位を守っていたらどうなっていた?攻防の末ハミルトン、ライコネン、マッサの順でフィニッシュしていたらどうなっていた?
事件が残り数週だったから「レース後の審議」になったのは仕方がないとしても、その25秒ってどういう数字?もしその25秒の間に数台がひしめいていて、25秒でハミルトンの順位が6番手とかになっていたとしても25秒?
なんとなく、気持ちの悪い結末。
ハミルトンの少し小憎たらしい振る舞いや、チラチラと映る父親の悪者っぽさに、なんとなく嫌悪感を感じてしまう人はおそらく世界中のF1ファンには少なくないだろうし、このままハミルトンが独走態勢に向かうよりも、ペナルティ後の結果になった方が断然面白い。
でもさ、やっぱり勝負はトラック上で決まって欲しい。見えない会議で決められた勝負に誰が納得する?
まあ、個人的にはハミルトンとマッサが2ポイント差になったということはともかく、今年はライコネンを応援しているから、ハミルトンのポイントが少なくなったことは正直よかったと思う。
何故今年はライコネンかって?
本当は去年からフェルナンドアロンソが好きなんだけど、今日現在のトップ3の中ではライコネンが好きなだけさ。
スポーツは常に不運で劣勢にたたされている実力者を応援したくなるね。超エリートのシンデレラボーイではなくてさ!
